仮面ライダーシリーズ最新作「仮面ライダーBLACK SUN」にTAKEOのトノサマバッタが出演しました！
バッタ担当の三橋は幼少期に仮面ライダーBLACK RXの再放送を観ていましたし、その後のテレビゲームでも仮面ライダーBLACKには事あることに触れていました。そんな仮面ライダーBLACKに少しでも関わることができたというこの喜びは、みなさんの想像に難くないでしょう。
あらすじ
時は2022年。国が人間と怪人の共存を掲げてから半世紀を経た、混沌の時代。
差別の撤廃を訴える若き人権活動家・和泉 葵は一人の男と出会う。
南光太郎──彼こそは次期創世王の候補、「ブラックサン」と呼ばれる存在であった。
50年の歴史に隠された創世王と怪人の真実。
そして、幽閉されしもう一人の創世王候補──シャドームーン＝秋月信彦。
彼らの出会いと再会は、やがて大きなうねりとなって人々を飲み込んでいく。
仮面ライダーBLACK SUNはamazonのPrime Videoから視聴できます。ご興味のある方はぜひご覧になってください。
※大人向けの作品です。
バッタ出演シーン
さて、TAKEOのトノサマバッタがどのように出演したのかというと、僕が確認した限りでは3、7、9話に出演していました。特に9話はバッタハイライトです！
（残念ながら1話冒頭のバッタはTAKEOのトノサマバッタじゃないような気がします…）
あとはTAKEOの「広島こおろぎ」もちょっと出演するシーンがありました。具体的な内容には触れませんが、かっこいい昆虫モチーフがたくさん登場する本作はやっぱり面白かったです。
弘前大学と一緒にエンドクレジットに載った。
バッタ撮影裏話
撮影したのは2022年の1月、茨城県の某ロケ地。廃墟となった風情のある建物でした。僕は実際に生きたバッタを撮影現場まで車で持参し、近くでバッタの出演を見守りました。
（雰囲気に呑まれて一枚も写真撮りませんでした…）
しかし、「真冬にきれいな生きたバッタを撮影する」というのは案外と苦労が多いのです。
■ビニールハウスで飼育しているので、冬はオフシーズンである。
TAKEOのトノサマバッタ飼育は屋外のビニールハウスで実施しています。暖房機器などは導入しておらず、頼りは太陽の光だけ。冬場になると朝晩は氷点下にまで冷え込み、油断をすると死んでしまいます。そんな状況で撮影に耐えうる五体満足のきれいなバッタを維持するのは至難の技です。しかも撮影日はいつになるか、ギリギリになるまでわからない。
結局は選抜したきれいな個体を室内に持ち込み、さらに専用ヒーターも導入して、いつ連絡が来てもいいように毎日緊張しながら大事に世話をしました。そして無事に撮影日を迎えることができました。
■撮影時にはバッタが動かないといけない。
撮影時にはバッタが生きて、動いている必要があります。ですが真冬の茨城県の気温は5℃程度。バッタは固まって動くことができません。
そのため僕はバッタをホッカイロを貼ったお腹の中に入れてバッタを温め続け、「今だ！」というタイミングで俳優さんの肩にバッタを乗せるという対応を取る必要がありました。そしてカットまでちょうどいい具合に動いてくれることを祈るのです。
そんなこんなで苦労の多い撮影協力でしたが、スタッフの一人が僕の中学校のひとつ上の先輩であったりとか、作品の撮影現場の緊張感を見学することができたりとか、個人的にすごく楽しい思い出となりました。自分のバッタの出演シーンの喜びはひとしおでした。
最後に、仮面ライダー BLACKSUNとは無関係なバッタの写真を貼って締めたいと思います。
文責：三橋亮太
